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遠野テレビ現職市長びいき?新人の出馬伝えず

 任期満了に伴う岩手県遠野市長選(10月15日投開票)で第三セクターのケーブルテレビ「遠野テレビ」が、立候補の意思を示した現職の議会答弁を即日報じた一方、いち早く名乗りを上げた新人の立候補表明を伝えなかったことが一部で物議を醸している。遠野テレビの社長は現職の本田敏秋市長(69)。新人陣営は「不公平だ」と反発する。
 本田氏は2月27日の市議会一般質問で市長選への態度を問われ「山積する市政課題に果敢に挑戦するため、市民の負託を改めて受けたい」と表明。遠野テレビも同日のニュースで一般質問のやりとりを紹介した。
 一方、新人のNPO法人理事多田一彦氏(58)は現職に先立って1月11日に記者会見を開き、立候補を表明した。遠野テレビは記者会見を取材せず、現在も多田氏の動向は伝えていない。
 遠野テレビは、市内の8割の約8700世帯が契約。30分のニュース番組を制作し、平日には前日分を含めて繰り返し9回放送している。事業会計への市の支出は年間約2億円に上る。
 過去2回の市長選でも遠野テレビは、本田氏が議会で立候補の意向を示したその日のうちにニュースで報じている。
 平野智彦専務取締役は「市の広報業務の一端を担っており、議会での市長の公的発言だから取り上げた。個人の政治的な記者会見とは性格が異なる」と言う。
 不公平との指摘には「やむを得ないのではないか。議会の答弁は議事録にも残る」と説明し「告示後は両者の映像の長さを同じにするなど配慮する」と理解を求める。
 それでも多田氏を支持する60代の男性は「結果的に現職の立候補表明だけが繰り返し流れ、こちらは無視されたままだ。市長選は市民の重要な関心事で、出馬を報じないのはおかしい」と納得できない様子だ。


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2017年05月01日月曜日


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