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いじめ自死遺族連携 東北初自助団体設立へ

 いじめが原因で自ら命を絶った子どもを持つ東北各地の遺族が自助団体の設立に向けて準備を進めていることが2日、分かった。今秋の設立を目指す。東北を中心に遺族同士の交流を図り、新たにいじめが絡む自殺が起きた際は解決に向けて遺族を全面的にサポートする。いじめに特化して遺族が連携する自助団体は東北で初めて。
 団体には2014年9月にいじめを苦に自殺した仙台市泉区の館中1年の男子生徒=当時(12)=の父親と、16年2月に自殺した同区南中山中2年の男子生徒=同(14)=の父親が参加。06年11月に自殺した山形県立高畠高2年の渋谷美穂さん=同(16)=の遺族も加わる。
 全国自死遺族連絡会代表理事で、警察官の長男を自死で亡くした青葉区の田中幸子さん(68)が世話役を務める。講演活動などでいじめ根絶を呼び掛けるほか、いじめによる自殺が起きた場合は遺族に対応を助言したり、真相究明のために弁護士を紹介したりする。団体ホームページも用意する。
 仙台市では4月26日に青葉区の市立中2年の男子生徒(13)が自宅近くのマンションから飛び降り、死亡。学校側は「いじめがあった」と認めた。館中と南中山中の生徒を含め、市内でこの2年7カ月で中学生3人がいじめ絡みで自殺する異常事態となっている。
 世話役の田中さんは「これだけ続いているのに教育界は全く危機感がない。孤立無援の闘いを強いられがちないじめによる自死遺族を支援しながら、改めて命の尊さを伝えたい」と話す。


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2017年05月03日水曜日


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