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「メイドイン平泉」道の駅開業で新商品続々

新しい餅菓子を発表する地元の菓子業者
平泉町で醸造した果実酒とどぶろく

 岩手県平泉町の「道の駅平泉」の開業(4月27日)に合わせ、同町で地産地消を前面に出した加工食品が次々と誕生している。世界遺産「平泉の文化遺産」の知名度が高まる一方、土産物は町外の産品に押され気味だった。地元は今、「メイドイン平泉」に沸いている。

 小麦生産を手掛ける農事組合法人アグリ平泉は今年、醸造免許を取得して「平泉ワイナリー」を設立。町内の束稲(たばしね)山麓産と一関市産のリンゴを原料に、2種類の果実酒を発売した。
 フランスのワイナリーで修業した醸造専門家を採用し、事業拡大を見据えて耕作放棄地でのブドウ畑開墾も始まった。佐々木正代表理事は「『平泉』と銘打った商品の中に地元産がないなどと、客にがっかりされたくない」と力を込める。
 町内のレンタカー業者は、町内産ひとめぼれを原料にしたどぶろく「一音(いっとん)」を売り出した。商品名は中尊寺の供養願文にちなんだ。町は2010年にどぶろく特区に認定されたが、近年は生産者が途絶えていた。そこで昨年、会社の敷地に工房を建設。地元の女性3人を雇用してどぶろく造りを復活させた。
 町内と一関市の菓子業者3社は地元産もち米を使った新商品を発表し、県南の餅食文化をアピール。地方創生の交付金事業に位置付ける町の依頼を受け、短期間で商品化にこぎ着けた。
 道の駅平泉の運営会社、浄土の郷(さと)平泉の千葉邦彦社長は「続々登場する新商品に期待したい」と話し、施設の販売拠点化と地域産業6次化の好循環を狙う。


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2017年05月04日木曜日


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