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<南三陸>ワイン生産へ 被災した町の名物に

ボランティアらが苗木を植えた植樹イベント

 宮城県南三陸町入谷の山間部の農地で、「南三陸ワインプロジェクト」が進められている。3年後のワイン生産を目標に町内外のボランティアらが4月、ブドウの苗木を植樹した。東日本大震災で被災した町の新名物をつくるとともに、参加型農園として交流の拠点となることを目指す。

 プロジェクトは、地域おこし協力隊員の藤田岳さん(29)が企画。牧草地だった山間部の斜面約2000平方メートルを農地に整備した。日当たりと水はけが良く、ブドウ栽培に適しているという。カキ殻を堆肥化し、農地改良にも取り組む。

 4月23日の植樹イベントには約50人が集まり、シャルドネの苗木500本を植えた。参加した富谷市の大学生佐藤芳さん(19)は「少しでも復興の手伝いができればうれしい。ワインが出来上がったら家族と楽しみたい」と話した。

 栽培や醸造は仙台市太白区でワインを製造する「仙台秋保醸造所」の協力を受ける。昨年は試験栽培用の苗木を分けてもらい、栽培方法を教わった。プロジェクトは将来、町内にワイナリーを開設することも視野に入れる。

 藤田さんは「町の名物の海産物はワインに合うものばかり。人を呼び込めば、飲食業や宿泊業といったあらゆる産業に波及する」と狙いを語る。
 町は藤田さんとプロジェクトを共同運営する地域おこし協力隊員を募集している。連絡先は商工観光課0226(46)1385。


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2017年05月06日土曜日


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