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清酒酵母で夏味ビール 初仕込み

釜に麦芽を入れる畠山さん(右)

 「やくらいビール」を製造している宮城県加美町振興公社は8日、町内の山和酒造店と協力し、清酒の酵母を使用した地ビール「蔵の華吟醸セゾン」の醸造を始めた。公社によると、清酒酵母を使うビールは東北では秋田市の「あくらビール」に次ぐ試みで、7月1日発売の予定。
 公社が町内で運営している「レストランぶな林」に併設の製造所で1000リットルを仕込んだ。9日、さらに1000リットルを仕込む。
 工程は麦芽と、60%まで磨いた酒米「蔵の華」を湯の中で混ぜて麦芽糖を取り出す。こしてから煮立たせた後、冷やした麦汁に酵母を加えて貯蔵する。
 清酒とビールの酵母の割合は3対7。先に清酒酵母を入れ、発酵が止まりかけたらビール酵母を入れるのがポイントだという。6月下旬に完成し、330ミリリットル瓶2000本を1本600円(税込み)で限定販売する。
 町の特産品を生かした商品開発を進める若手飲食店主グループ「素材の会」で生まれたアイデア。醸造員畠山崇裕さん(33)は「日本酒らしいフルーティーさを備えたビールを目指している。夏に合う風味になるので、お中元のギフトにしてもらいたい」と話す。
 大吟醸用の酵母を提供した山和酒造店7代目蔵元伊藤大祐さん(37)は「地域おこしの一助になればと思い協力した。どんなバランスの味になるか楽しみ」と期待した。


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2017年05月09日火曜日


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