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トマト柱に農業復興 被災農家ら初出荷

初出荷を迎えたトマト栽培ハウス

 東日本大震災の津波被害を受けた宮城県山元町高瀬に建設されたトマトの水耕栽培ハウスで、11日、初出荷式があった。施設は町が復興事業の一環で建設し、53戸の被災農家らでつくる農業生産法人「やまもとファームみらい野」に無償貸与している。みらい野は天候に左右されずに安定出荷できるトマトのハウス栽培を事業の柱に位置づけ、年間約300トンの出荷を目指す。
 施設は面積8000平方メートルで、2月に完成した。温度や湿度を自動制御する最新システムを導入している。事業費は約4億2700万円で、全額復興交付金が活用されている。
 出荷式には斎藤俊夫町長ら町や県、農協などの関係者約30人が出席。大玉で甘いことが売りの品種「桃太郎ホープ」100ケースの初出荷を祝った。
 みらい野は2015年の設立。県が大規模化を進めている被災農地で長ネギやサツマイモなどの大規模生産をしている。約80ヘクタールで営農しており、本年度の売り上げ目標は約4億円。このうち、トマトで9000万円の売り上げを目指す。
 みらい野の島田孝雄社長は「初出荷を迎え安堵(あんど)している。震災直後は営農の再開は難しいと思ったが、さまざまな支援でここまで来ることができた」と語った。


2017年05月12日金曜日


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