岩手のニュース

<釜石山林火災>延焼の恐れなく避難解除

避難指示の解除を受け、荷物を抱えて避難所を後にする住民

 岩手県釜石市平田で8日に起きた大規模山林火災で市は11日、延焼の恐れはなくなったとして、尾崎白浜、佐須両地区の136世帯348人に出していた避難指示を解除した。火勢は衰えたが鎮火には至っていない。12日は消火活動の重点を地上に移す。
 野田武則市長は「避難者の疲労を考慮して解除を決めた。鎮圧には今後も日数が必要。状況によっては再び避難指示を出す場合もある」と述べた。
 旧釜石商高体育館に身を寄せていた住民たちは安堵(あんど)の表情で荷物をまとめ、自宅に戻った。尾崎白浜地区の無職佐々木栄一さん(80)は「あれだけの大火を食い止めたのは自衛隊や消防団の活躍のおかげ」と感謝した。
 東日本大震災で被災し、佐須地区の仮設住宅で暮らす無職佐々木伊織さん(28)は「食料が十分にあるだけ震災時の避難より良かったが、家のお風呂でゆっくりしたい」と語った。
 岩手県の防災ヘリコプターは11日、地上の熱を感知する機材を使い、尾崎半島の海岸線付近で熱源5カ所、発煙2カ所を確認。上空からの消火には自衛隊ヘリなど12機が参加した。地上では自衛隊や消防の約420人が作業に当たった。
 12日は県内全ての消防本部に応援を要請し、延焼した範囲に火が残っていないかを確認しながら消火を進める。釜石湾漁協は、漁業者が海の仕事を休む「浜止め」を継続。細川道弥組合長は「解除は漁業者も一安心。13日には浜止めも解除できそうだ」と話した。


関連ページ: 岩手 社会

2017年05月12日金曜日


先頭に戻る