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<仙台ハーフ>インバウンドに照準

レース後に晴れやかな表情を浮かべる台湾の学生チーム=仙台市陸上競技場

 仙台市で14日に開かれた第27回仙台国際ハーフマラソン大会では、訪日外国人旅行者(インバウンド)誘致を進めるための工夫が凝らされ、2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子さん(45)ら元選手3人は大会の雰囲気を盛り上げた。同市と13年にマラソン大会を通じて相互連携協定を結んでいる岡山県総社市は会場の仙台市陸上競技場など宮城野区の3カ所で、ランナーやボランティアらにパンを振る舞った。

 大会実行委員会は今回、インバウンド誘致に向けて、これまで英語版しかなかったインターネット受け付けのエントリーサイトに中国語版を追加した。参加者は台湾や米国を中心に前回(19人)の約3倍の56人に増加。スポンサー企業JTB東北の仙台支店は、大会に出場できるツアー商品を初めて用意した。
 仙台市は昨年度に文化観光局を設け、交流人口の拡大に取り組む。市スポーツ振興課は「マラソンは台湾など海外でも人気がある。スポーツの分野でもインバウンド誘致に貢献できる」と積極的な姿勢だ。
 仙台市のインバウンドは年々増加しており、中でも台湾からの観光客の増加が目立つ。本大会には台湾から選手17人が参加し、外国人参加者の約4分の1を占める。台湾人選手の半数以上は、仙台を訪れるのが初めてだという。
 台湾の体育大学の女子学生、張〓1〓2(ちょうしせん)さん(22)は「日本人ではない私たちをたくさんの人が応援してくれ、とても感動した」と笑顔を見せた。同じ大学の男子学生、陳秉豊(ちんへいほう)さん(23)は「仙台は道が広くて緑がきれい。日本のほかの大会でも走ったことがあるが、仙台が一番良かった」と、雨の中でも杜の都を走る喜びを実感できたようだった。

(注)〓1は草かんむりに「止」
(注)〓2は王へんに「宣」


2017年05月15日月曜日


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