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中小成長の要は人材 「やりがい」に訴求効果も

 4月21日に発表された2017年版の中小企業白書は起業や創業、事業の継承、新事業展開といった企業のライフサイクルを取り上げた。企業の存続、成長の要として「人材こそ中小企業の根幹」と位置付けた。
 前年度の事業所数に占める新規事業所の割合(開業率)と、消滅した事業所の割合(廃業率)を都道府県別に分析。青森、秋田を含む6道県で廃業率が開業率を上回った。東北の結果は表の通り。
 中小企業は現在、経営者の高齢化や人材不足が深刻化している。白書は「(創業、成長などの)各ライフサイクルに共通する課題は人材」と指摘。「働く場としての魅力を高めて人材の定着を図り、人的資源を有効活用することが、生産性の向上や成長につながる」と強調した。
 人材の確保に、CSR(企業の社会的責任)はどう役立つのか。
 河北新報社が行った企業意識調査によると、東日本大震災でCSR活動に関わった企業にその効果を聞いたところ(複数回答)、半数以上が「従業員の忠誠心、全社の一体感醸成」を挙げた。「企業のブランド価値向上」につながったとの回答も4割以上あった。
 白書を担当した中小企業庁の伊奈友子調査室長は「求職者は近年、やりがいや職場の雰囲気など数字に表れない要素を重視する傾向がある。CSRはこうした要素の一部に含まれる可能性がある」と話した。


2017年05月15日月曜日


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