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<釜石山林火災>市長が鎮圧宣言

 岩手県釜石市平田で8日に起きた大規模山林火災で市は15日、煙や熱源が感知されなくなったとして鎮圧を確認したと発表した。推定焼失面積約400ヘクタールは、岩手県内では平成に入って最大。発生から事実上の収束まで1週間を要したが、けが人や民家の被害はなかった。
 野田武則市長は「断続的に雨が降り、延焼の危険性がなくなったと判断した。引き続き鎮火に向けて全力で取り組む」と語った。今後の詳細な焼失面積の調査次第で、国に激甚災害の指定を求める方針。
 15日は朝から消防隊員約20人が現場に入り、残り火の確認に当たった。釜石海上保安部の巡視艇は海岸線の熱源探知を行ったが、異常は見つからなかった。
 消防は16日以降も地上から調査を続ける。完全な鎮火には、なお1週間程度かかる見通し。市は災害対策本部を災害警戒本部に移行し、自衛隊は撤収した。
 消火活動では、一度に5トンの海水を運べる自衛隊の大型ヘリコプターが威力を発揮した。現場近くの海域と往復し、1日当たり最大約500回の散水を行った。投下した海水の累計量は約4200トンに上った。
 火の手は一時、尾崎白浜地区の民家にあと約300メートルまで迫った。尾崎白浜町内会長の佐々木貞夫さん(67)は「ほっとした。ヘリが火勢を抑えるのを見て、思わず手を合わせて拝んだ。自衛隊や消防の尽力に感謝したい」と話した。


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2017年05月16日火曜日


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