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被災女性の手仕事 着物再生文化を新店舗で発信

タペストリーの出来上がりを確かめる引地さん(左)と加瀬さん

 東日本大震災被災地の活性化を目指し、古い着物地を活用したビジネスを展開する宮城県亘理町の株式会社「WATALIS(ワタリス)」は15日、ギャラリー兼工房を同町五日町の空き店舗に開店した。亡き人も含めて誕生日を祝う着物地のタペストリーを、日本記念日協会(長野県佐久市)との共同プロジェクトの象徴として公開している。
 プロジェクトは、町がはらこめしの日(10月8日)を記念日協会に登録申請したことが縁で始まった。震災後に起業し、着物地を再生した巾着袋などを製造、販売してきたワタリスの活動に共感した協会が、タペストリーの制作を依頼。ワタリススタッフらが数カ月かけて手作りした。
 タペストリーは縦1.5メートル、横2.5メートル。全国から集めた366着の着物を使い、うるう日を含む366日分の小さな袋を縫い付けた。
 日付ごとに記念日などが記された誕生日カードが添えられ、来場者は持ち帰ることができる。震災で犠牲になった人の誕生日を祝う気持ちも込められているという。ワタリスの引地恵社長(49)は「大切な人のことを思い、人と人とのつながりを感じてもらえたらうれしい」と話す。
 ワタリスは、着物地を活用する町の再生文化を発信しようと、同社創立記念日の5月15日を「ワタリスの日」として協会に登録申請し、認定された。
 新店舗は広さ100平方メートル。ギャラリー部分をワタリスと記念日協会が共同で運営し、タペストリーを展示する。14日に新店舗のお披露目会があり、協会の加瀬清志代表理事や斎藤貞町長らが訪れた。
 午前10時〜午後4時、日曜祝日休み。連絡先は同社0223(23)1975。


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2017年05月17日水曜日


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