岩手のニュース

被災の魚市場に活気 釜石で施設完成

大漁旗を掲げた漁船団の接岸で祝った釜石市魚市場の記念式典
完成した釜石市魚市場の利用開始を祝い、大漁旗を掲げた漁船が横付けした

 東日本大震災の津波で全壊した岩手県釜石魚市場跡地に釜石市が整備した市魚市場の利用開始を記念した式典が16日、現地であった。鮮度保持や衛生管理の高度化を図り、震災前を上回る年間水揚げ量2万トン、水揚げ高36億円を目指す。
 定置網漁など地元漁船に対応する新施設は、周辺での道路や防潮堤工事の影響で予定より2年遅れて今年3月に完成した。既に稼働している大型船を受け入れる施設と一体で運用する。
 新施設は鉄骨2階で延べ床面積約6500平方メートル。鳥獣の侵入を防ぎ、海産物が直射日光にさらされないよう閉鎖型の構造を採用した。排ガスの出ないバッテリー式フォークリフトや、殺菌冷海水の供給設備を導入した。
 総事業費は約36億7500万円で、大半を水産庁の水産基盤整備事業費や復興特別交付税で賄った。
 市は後背地に水産加工の4事業者を誘致。海産物などを販売するにぎわい創出施設の建設計画も進める。
 市魚市場は震災前に整備に着手したが、被災により工事の一時中止と工程の見直しを強いられた。野田武則市長は「二つの施設の効率的な運用で、魚のまち釜石の復活を目指したい」と述べた。


2017年05月17日水曜日


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