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<指定廃>福島・富岡の処分場に搬入へ

指定廃棄物が搬入される見通しになった福島県富岡町の最終処分場。奥は停止中の東京電力福島第2原発

 東京電力福島第1原発事故で発生した福島県内の指定廃棄物を富岡町の最終処分場に埋め立てる計画で、伊藤忠彦環境副大臣は17日、搬入路がある楢葉町で松本幸英町長と会談し、地元行政区との安全協定が未締結でも廃棄物を搬入する方針を伝えた。開始時期は未定。全国初の指定廃棄物の最終処分が進む見通しになった。
 環境省は、楢葉町繁岡、上繁岡の両行政区と安全協定を結んだ上で搬入を始める予定だった。しかし、繁岡に反対論が根強く、早期締結は困難と判断した。上繁岡とは締結を目指す。
 伊藤副大臣は「双葉郡、福島の復興に不可欠の事業。県内の廃棄物の処理状況を踏まえると早期に開始するのが責務だ」と説明。住民に理解を求めながら、搬入道路工事などの準備を急ぐ考えを示した。
 松本町長は「行政区との協定は条件ではないが、締結した上で進めるのが望ましい」と指摘した上で「搬入時期は国の判断。安全に事業を進めてほしい」と理解を示した。会談には鈴木正晃副知事が同席した。
 国は民間の最終処分場だったエコテッククリーンセンターを昨年国有化。放射性物質濃度が1キログラム当たり8000ベクレル超10万ベクレル以下の汚泥や焼却灰を処理する。県内で保管中の指定廃棄物は3月末で16万1341トン。
 富岡、楢葉両町と県は2015年12月に計画受け入れを決定、16年6月に環境省と安全協定を締結。富岡町の地元2行政区も16年、協定を結んだ。


2017年05月18日木曜日


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