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青葉まつりきょう開幕 伊達の粋、杜に集う

躍動するすずめ踊りが先導し、新緑の都を進む山鉾=2016年5月15日
山口友紀さん
鎌田宏さん

 鮮やかな新緑に包まれる杜の都・仙台市の中心部で20、21の両日、第33回仙台・青葉まつり(まつり協賛会主催)が開かれる。祭りの起源は藩制時代にさかのぼり、豪華できらびやかな山鉾(やまぼこ)巡行、躍動感あふれるすずめ踊りで伊達文化の粋を現代に伝える。今年は仙台藩祖伊達政宗(1567〜1636年)が生まれて450年。「伊達政宗公生誕450年祭」として、時代絵巻巡行やすずめ踊りは過去最大規模で展開する。
 祭りは1655(明暦元)年に始まった東照宮(仙台市青葉区)の「仙台祭」が起源。多い時では70基もの山鉾が城下を練り歩く盛大な祭りだった。
 明治期に入ると、政宗を祭る青葉神社(青葉区)の祭礼が、命日の5月24日に執り行われるようになった。没後300年などの節目は大々的に開かれ、「青葉まつり」と呼ばれた。
 戦争で中断、戦後に復活した祭りは、昭和40年代後半に再び、交通事情で途絶えた。政宗没後350年を迎えた1985年、「仙台・青葉まつり」としてよみがえり、その後も規模を拡大。初夏の仙台の街を彩る風物詩となった。
 2011年は東日本大震災の影響で中止を余儀なくされた。2年ぶりの開催となった12年は、すずめ踊りに代表される市民参加型の祭りとして復興への意気込みをアピール。その後も年々盛り上がり、今年は過去最多の100万人の人出を見込む。
 初日の20日は宵まつり。定禅寺通を舞台に見立てたすずめ踊りの大流しは、約4500人が扇子を手に乱舞する。ちょうちんをともした「仙台宵山鉾」が震災復興を祈願して繰り出す。
 21日の本まつりは、11基の山鉾巡行、伊達戦国家臣団などの武者行列、青葉神社神輿(みこし)渡御、約2000人のすずめ踊り大流しが華麗な時代絵巻を繰り広げる。政宗生誕450年を祝い、仙台の歴史姉妹都市・愛媛県宇和島市から宇和島伊達家13代当主宗信氏が駆け付け、行列に参加する。
 火縄銃や弓術の演武、城下町の祭りを再現した伊達縁も見どころだ。軽快な祭りばやしに乗り、伊達の精神と文化を体感する2日間となる。

◎躍動感が一番の魅力/「愛子すずめ会」「伊達の舞」で踊りを披露する
山口友紀さん 会社員・仙台市泉区

 仙台・青葉まつりは小さな頃から母と見物に行っていました。高校1年生の時に「愛子すずめ会」に入り、今は踊り手のリーダー役を務めています。私に続いて両親と姉も入会し、家族みんなですずめ踊りを続けています。
 祭り本番では愛子すずめ会と伊達の舞を合わせて12回の演舞に参加します。老若男女が法被を着て扇子を持ち、おはやしと一緒に躍動感のある踊りを繰り広げるのが一番の魅力です。
 今の季節は定禅寺通の新緑がきれいで踊っていて気持ち良く、夜になってどんどん明かりがともってくるちょうちんも雰囲気があって最高です。
 仕事か、すずめ踊りか、みたいな生活を送っていますが、仙台に生まれ育って良かったと思っています。国内外にすずめ踊りの魅力を伝えていきたいです。

◎政宗公と郷土感じて/第33回仙台・青葉まつり協賛会会長 鎌田宏さん

 33回を迎える仙台・青葉まつりは、新緑の「杜の都」の風物詩として国内外にその名が知られるようになりました。
 私たちが暮らす仙台の街は、仙台藩祖伊達政宗公の思いと遺産を引き継いでいます。今年は政宗公生誕450年。政宗公の長男秀宗公が興した宇和島伊達家13代当主宗信氏をはじめ、ゆかりの地からゲストをお迎えします。
 華やかなすずめ踊りは史上最多の約4500人が演舞します。時代絵巻巡行は山鉾や武者行列、青葉神社の神輿渡御などが参列し、例年以上に盛り上がることと思います。「祝いの儀」では、時代絵巻参加者と観客が一体となり、「伊達の一本締め」で政宗公の生誕を高らかに祝います。
 政宗公と郷土仙台を、この2日間の祭りに感じていただければ幸いです。


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2017年05月20日土曜日


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