宮城のニュース

<エコラの日々>手拭い

絵・木下亜梨沙

 三種の神器ならぬ、私の四種の神器はマイ箸・水筒・風呂敷・手拭いです。いつも持ち歩いている私にとって、なくてはならないものです。
 特にこれからの汗ばむ季節に手拭いは大活躍。使えば使うほど肌触りが良くなり、洗ってもすぐに乾く優れ物。私は手を拭くにとどまらず、汗を止めるのに首に巻いてチョーカー風にアレンジしたり、テーブルセンターやティッシュケースにしたりなど、おしゃれやインテリアにも活用しています。
 手拭いというとお祭りに使う豆絞りや名入りの記念品というイメージがあるかと思いますが、今や歌舞伎のオリジナル柄から古典的な文様柄、現代的な柄までデザインも豊富でカラフルで美しく、豊富な品ぞろえで販売されています。
 風呂敷は、結び方を変えてバッグなどに変化させて楽しみますが、手拭いも文庫包みやお弁当包みなど、畳んで結んで同じように使えます。
 また手拭いには生地としての使い方もあります。折り畳んだ2カ所を縫うだけで5分もかからずに「あずま袋」が完成し、縫うところを変えるだけで、いろいろな大きさに対応できるお弁当入れがあっという間に出来上がります。
 この他にも、子どもの服や甚平、身に着けるものに作り替えたり、タペストリーとして使ったり、ラッピングに使ったり、いろいろ楽しむことができます。
 手拭いは風呂敷と同様、畳んでも薄いので邪魔にならず持ち運びに楽。その上、ねじってみたり結んでみたり、と扱いやすい。どうやったらかわいく仕上がるかなと考えると、創造力が膨らみますね。
 最近「結ぶ」という動作が日常生活から減り、結べない人が増えているように思います。面ファスナーの出現により、子ども靴はテープで留めるだけになりました。靴ひもやエプロンのひも、お弁当の包みを結ぶなど、暮らしの中で自然に身に付いてきた事が、便利なものに代わってしまい、結ぶ経験をしなくなったことによるものでしょう。
 時代が変わり、なくなってしまったり忘れ去られてしまったりする事があります。手拭いも風呂敷も、日本の伝統的な万能生活用品でした。歴史は古く、とてもおしゃれな二つのアイテム。大事に次世代に伝えていきたいですね。
(ACT53仙台・佐々木良子)


2017年05月22日月曜日


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