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<東北上場企業>2、3月期決算 30社が黒字

 東北6県の上場企業の2017年2、3月期決算が出そろった。金融を除く計31社のうち、純損益は30社が黒字を確保、16社が増益だった。売上高が前期を上回ったのは前期比4社減の15社で、小売業や建設業で前年割れが目立った。好調な自動車や半導体関連の製造業は増収増益となった。
 各社の決算状況は表の通り。赤字決算や新規上場で前期と比較できない3社を除く28社のうち、純損益は12社が減益だった。
 純利益は、薬王堂(岩手県矢巾町)やサイバーコム(仙台市)など5社で過去最高を更新した。薬王堂は新規出店効果で8期連続の増収増益となった。サイバーコムは企業向けや医療向けのシステム開発案件が好調だった。
 業種別では、個人消費の冷え込みで小売業や外食産業が苦戦。車用品店運営のホットマン(仙台市)はスタッドレスタイヤなど冬季用品の販売が伸び悩んだ。同社は「個人消費の低迷に加え、天候不順が影響した」と説明した。
 ラーメン店を展開する幸楽苑ホールディングス(郡山市)は昨年9月の異物混入が響き減収。対策経費もかさんだ。
 建設業は東日本大震災の復興需要の収束によって減収。常磐開発(いわき市)は「民間の建設投資も力強さに欠ける」と指摘した。
 製造業は自動車や半導体の関連業種で業績が改善した。東北特殊鋼(宮城県村田町)は、取引先の増産で前期の減収減益から増収増益に転じた。東洋刃物(富谷市)は産業用機械が好調で増益となった。
 31社のうち、純利益は東北電力が最高。燃料費調整制度の影響で5年ぶりの減収減益となったが、699億円を確保した。2番目はユアテック(仙台市)の101億円。
 ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(鶴岡市)は3期連続の赤字決算。メタボローム解析事業受注の増加で売上高が伸び、赤字幅は縮小した。
 18年2、3月期は30社が純損益の黒字を見込む。小売業や外食産業を中心に15社が増益と予想。製造業や商社・物流などの15社は減益の見通し。


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2017年05月23日火曜日


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