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「肉質最高」「交配容易」基幹種雄牛新たに2頭

新たに基幹種雄牛に選ばれた洋糸波
新たに基幹種雄牛に選ばれた勝忠久

 宮城県は、県畜産試験場(大崎市)で飼育する種牛「洋糸波(ひろいとなみ)」と「勝忠久(かつただひさ)」を基幹種雄牛に選定した。洋糸波はスーパー種雄牛「茂洋」の子で、肉質を示す数値が歴代最高を記録。勝忠久は茂洋と異なる血統で、茂洋の血を引く雌牛と交配しやすい待望の種牛となる。
 洋糸波は、交配で誕生した子16頭の枝肉が検定を受け、霜降りの度合いを示す脂肪交雑の値が9.3、ロース芯面積が74平方センチといずれも県内の歴代最高を更新。枝肉の重さは歴代2位となった。
 勝忠久も脂肪交雑の値が歴代3位、ロースの大きさが2位の好成績を示した。県内では茂洋や、茂洋の子に当たる「好平茂(よしひらしげ)」「勝洋」などの血を引く「茂金(しげかね)系」が主流となる中、異なる「田尻系」の血統を持ち、茂金系の雌子牛との交配がしやすい利点がある。
 勝忠久の人工授精用冷凍精液の販売は6月上旬に始まる予定。県畜産協会には既に約1000本の予約が入っており、生産現場の期待の高さがうかがえる。洋糸波の冷凍精液販売は7月を見込んでいる。
 今回の2頭を加え、県の基幹種雄牛は計12頭になった。9月に仙台市で開かれる全国和牛能力共進会(全共)宮城大会を控え、種雄牛の層はかつてないほど厚みを増しており、今後の和牛生産で県の特色を出しやすい環境が整ってきた。
 県畜産課の担当者は「生産基盤が回復基調にある中で、新しい種雄牛の登場は明るい話題だ。全共に向けて機運が盛り上がっていくと思う」と話した。


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2017年05月24日水曜日


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