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調理、ペット、歌唱…街の先生が熟練の技伝授

柴山さん(右端)のアドバイスを受けながら、天ぷらを揚げる参加者=仙台市太白区の居酒屋「むさしの風」

 仙台市太白区長町地区の3商店街でつくる長町商店街連合会の28店舗が、プロの調理やペットのしつけ、歌唱法や靴の手入れなどの専門知識を教える「長町まちかど教室」を13日から各店で開催している。受講無料で、企画は3回目。大型店やマンションの建設などが進む地域で、商店街と住民を結ぶ新たな交流の場になりつつある。

 居酒屋「むさしの風」は16日、昨年に続き、天ぷらの揚げ方講座を開催した。普段はサラリーマン客でにぎわう店内に、初めてのれんをくぐったという女性5人が集まった。
 店主の柴山武則さん(68)に衣の付け方や油の温度についてアドバイスを受けながら、一人ずつエビやイワシの天ぷらづくりに挑戦。参加者からは「自宅で揚げる時と油の音が違う」などの声が上がった。
 近くに住む主婦上柿恵子さん(48)は「店は知っており、ずっと気になっていた。今度は家族で食事に来たい」と話した。柴山さんは「調理のこつを知り、参加者が喜んでくれれば十分です」と笑顔を見せた。
 2016年5月にまちかど教室が始まったきっかけは、商店街を取り巻く将来的な集客への不安だった。連合会が住民へアンケートをしたところ「店の存在が見えにくい」「初めての店は入りにくい」などの回答が多く寄せられた。
 「地域の人が店に入る機会が必要だと思った。短期的な採算は求めていない」と狙いを話すのは、長町駅前商店街常務理事の星勝己さん(49)。回を重ねるごとに参加店舗は増えており、「商店街の魅力を広め、大型店と競争するのではなく共存する形を探りたい」と展望を描いている。
 まちかど教室は6月4日まで。日程や講座内容の詳細は商店街のホームページで確認できる。連絡先は実行委員会事務局022(304)2321。


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2017年05月24日水曜日


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