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<土湯温泉>熱水を活用 エビの養殖開始

完成した養殖施設に展示されたオニテナガエビ
オニテナガエビの稚エビを水槽に放流する関係者ら

 温泉熱によるバイナリー発電に伴う熱水などを活用するエビの養殖施設が、福島市土湯温泉町に完成した。東京電力福島第1原発事故からの温泉街再生へ、新たな資源とする計画で、関係者が23日、施設にエビを放流した。
 地元旅館の元経営者らが出資した「元気アップつちゆ」が、発電所(2015年11月稼働)近くに、鉄骨平屋のビニールハウス3棟を整備した。うち2棟に設置した九つの水槽で、東南アジア原産の「オニテナガエビ」約2万匹を育てる。別の1棟はエビの展示施設とする。
 バイナリー発電に使う冷却水や温泉水を熱交換器によって二次利用。水槽の水温をエビの繁殖に適した25度に保つ。国の補助金を活用する総工費は約1億3500万円で、大半に国の補助金を充てる。
 エビは1カ月当たり約1万匹を出荷する予定。今年夏にも地元に釣り堀を整備する計画で、訪れた観光客が釣り、その場で食べられるようにする。地元などの旅館や飲食店に提供してもらう構想もある。
 竣工(しゅんこう)式では稚エビ約1000匹を放流した。元気アップつちゆの加藤勝一社長は「ブランドを確立し、地域のにぎわいを創出したい」と期待した。


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2017年05月24日水曜日


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