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震災教訓次世代に 幼稚園で防災訓練

地震を想定した避難訓練で机の下に隠れて身を守る園児

 1960年のチリ地震津波から57年の24日、宮城県南三陸町のあさひ幼稚園(園児36人)で防災訓練があった。東日本大震災を経験していない子どもたちが、災害から身を守る方法を学んだ。

 訓練は大地震が発生し、津波注意報が発令されたとの想定。園児は机の下に隠れて揺れが収まるのを待つと、保護者への引き渡しに備え、素早く身支度をして園庭に並んだ。
 あさひ幼稚園は震災当時10人の園児がいたが、職員と高台に避難して無事だった。津波で被災し、昨年10月に高台に再建。現在の園児は震災後の生まれで、地震や津波の恐ろしさをどう伝えるかが課題だ。
 園長の小島孝尋さん(57)はチリ地震津波当時、生後5カ月。実家の寺に多くの遺体が安置されたこと、地面から伝わる岩の砕ける音で津波を察知したことなどを親に聞いたという。小島さんは「この町には必ず津波が来る。小さい頃から命を守る方法を教えなければならない」と話した。
 チリ地震津波は三陸沿岸で最大5〜6メートルの津波を観測した。死者・行方不明者は142人で、うち旧志津川町は41人に上る。


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2017年05月25日木曜日


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