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焼酎メーカーの金龍 ウイスキー事業参入へ

ウイスキー製造の事業計画を説明する佐々木社長(左)ら

 焼酎製造の金龍(山形県酒田市)は24日、ウイスキー製造事業に参入する方針を明らかにした。山形県遊佐町に小規模蒸留所を整備し、2021年の初出荷を目指す。実現すれば東北ではニッカウヰスキー宮城峡蒸留所(仙台市)、笹の川酒造(郡山市)に続いて3例目のウイスキー蒸留所となる。

 製造棟や熟成庫などを来年5月末までに、遊佐町吉出地区の約4570平方メートルに整備する。英北部スコットランドのフォーサイス社からポットスチル(単式蒸留釜)などを購入し、来年6月に酒税法に基づく製造免許の取得申請を行う予定。初期投資額は約5億円。
 手続きが順調に進めば来年秋にも蒸留開始。原料となる大麦麦芽は当面はスコットランドから輸入し、鳥海山の伏流水を使った原酒を年間約9万リットル製造する。
 製造するのはシングルモルトが中心で、一つのたるだけから瓶詰めするシングルカスクも発売する。
 佐々木雅晴社長は「焼酎の出荷量が減る一方、ウイスキー事業は国内外で成長が期待できる。山形県で製造が盛んな日本酒、ワインに続く商品群とすることで酒どころとしてのブランド力向上にもつなげたい」と語った。
 15年の国内のウイスキー出荷量は約14万キロリットル。80年代後半からの長期低迷を脱し、08年から徐々に増えている。国産ウイスキーへの海外の評価も高まっており、15年の輸出額は104億円と過去10年で約11倍に伸びた。
 金龍は1950年に山形県発酵工業として発足。従業員13人、年商約9億円。


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2017年05月25日木曜日


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