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<にゃんとワンポイント>相性や環境見極めて

仲良く昼寝する猫たち。多頭飼いする場合は相性や環境など事前のチェックが重要だ=仙台市青葉区、猫カフェ天使のこねこネコ

◎猫の多頭飼育

 猫の多頭飼い、意外と難しいことをご存じですか?
 例えば、月齢の近い子猫同士の場合は、活動量が同程度なのでうまくいくケースが多いといえます。しかし、先住猫が高齢の場合や、3匹以上の多頭飼いを開始する場合は、事前にチェックしておきたいポイントがいくつかあります。それぞれの猫の年齢、避妊や去勢、性格、社会性、そして多頭飼いに適した環境の整備、医療費を含めた諸費用などです。
 多頭飼育に適した環境とは、十分に運動できる空間や1匹ごとにリラックスできる隠れ場所が確保され、最低でも匹数分のトイレが配置されていることをいいます。日本の住宅事情を考慮すると、匹数分のトイレの確保は難しいと思いますが、本来猫はトイレを他の猫と共有する習性はありません。排せつに関連した問題行動の予防のためにも重要視すべき点の一つです。
 1匹増えるごとに飼育費用は倍増します。特に予防を含めた医療費が大きな負担になります。多頭飼いの場合、予防を怠ると短時間で病気がまん延してしまいます。白血病やエイズなどのワクチン接種、ノミの予防などは計画的な実施が必要です。
 1匹ごとの健康チェックがおろそかになると、病気の発見が遅れることもあります。猫同士の相性が悪ければ、互いの存在がストレスになります。特に高齢の猫の場合は慢性病の引き金になりかねません。
 多頭飼いで悩まれている方は、前述のポイントを再確認し、問題が見つかった場合は早急に対処しましょう。環境を改善することで、心地よい空間が整えられていけば、ストレスが低減し、けんかが減るなど猫同士の関係に変化が見られることもあります。
(専門学校講師・獣医師 成沢千香)


2017年05月26日金曜日


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