宮城のニュース

<生物多様性>震災で復活の干潟 高校生が調査

干潟に生息する生き物を採取する生徒(右)と阿部さん

 宮城県志津川高は27日、東日本大震災で被災した影響で南三陸町志津川地区の八幡川右岸に復活した干潟の生物調査を実施した。震災後、生物が回帰しているかを調べ、自然の豊かさを町内外に発信する。

 天然の砂浜だった八幡川右岸は1960年のチリ地震津波後、松原公園が整備された。大震災の津波で防潮堤と公園のコンクリートが壊されて磯浜に戻った。
 志津川高自然科学部と町職員の計9人が調査に参加。干潟で石を裏返したり、土を掘ったりして生き物を探した。生徒は採取したカニやアサリ、ヒトデを一つずつ図鑑と突き合わせて種類を特定した。
 自然科学部の2年佐藤利輝さん(16)は「初めて見る生き物もあって貴重な経験になった。継続的に調査していきたい」と語った。
 調査に協力した町ネイチャーセンター準備室の復興支援専門員阿部拓三さん(42)は「絶滅危惧種も見つかり、生物多様性に富む干潟だと分かった。ほかの地域にある被災した干潟とも比べられる」と話した。
 震災後、町民でつくる志津川地区まちづくり協議会が自然回帰した干潟を残そうと町に提案し、高さ8.7メートルの防潮堤は50メートルほど陸側に移された。町は海と触れ合える空間として被災後の状態のまま保全する方針。


関連ページ: 宮城 社会

2017年05月28日日曜日


先頭に戻る