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<むすび塾>首都直下想定 密集地火災へ備え

木造住宅密集地での地震火災を想定して行われた避難訓練=27日午前、東京都墨田区

 東日本大震災の教訓を今後の備えに生かすため、河北新報社は27日、防災ワークショップ「むすび塾」を東京都墨田区曳舟(ひきふね)地区で開いた。東京新聞との共催で通算67回目。木造住宅密集地での地震火災を想定した訓練を行い、地域から災害犠牲を出さないための課題を話し合った。
 東京スカイツリーがある墨田区は、戦災を逃れた区北部の曳舟地区を中心に木造住宅が密集し、消防車が入れない狭い路地も多い。
 訓練は、東京湾北部を震源とした最大震度6強の首都直下地震が起き、同地区で火災が多発したとの想定で実施。地元の杉の子学園保育所の園児と曳舟中町会の住民らが、火災を回避して避難する訓練をした。東日本大震災と阪神・淡路大震災の被災者4人も同行した。
 訓練後、すみだボランティアセンターであったワークショップでは、町会役員や保育所副園長、研究者ら15人が訓練を振り返りながら課題を語り合い、地元企業などとも連携して訓練を続ける重要性を確認した。
 東大生産技術研究所の加藤孝明准教授(地域防災)は「避難や初期消火の大切さを確かめ合えた収穫は大きいが、それも家から無事に脱出できての話。耐震補強や家具の固定など、避難の前提となる地震の揺れへの備えを徹底してほしい」と呼び掛けた。
 河北新報社は2014年から地方紙連携によるむすび塾を展開している。東京新聞との共催は15年7月の文京区大塚以来2回目。共催むすび塾は通算9回目。


2017年05月28日日曜日


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