宮城のニュース

<憲法施行70年>吉野作造研究会 集い開催へ

集いに向け、打ち合わせる永沢さん(左)と一戸さん=仙台市太白区の永沢さん方

 70年前の憲法施行当時に思いをはせる集いが6月11日、仙台市太白区八木山市民センターである。民本主義を提唱し、憲法成立に思想的影響を与えた吉野作造を約30年研究する仙台市の「『吉野作造通信』を発行する会」が主催。憲法の門出を振り返りながら、憲法を取り巻く現状を考える。

 発行する会は1986年結成。事務局長の永沢汪恭(ひろやす)さん(75)が吉野作造と故郷大崎市との関わりや県内での足跡、吉野作造記念館建設に至る顕彰運動の歩みを通信につづってきた。
 平和学をリードした国際政治学者の故坂本義和さん、政治学者丸山真男の授業を受けた政治学者の三谷太一郎さんら一級の学者も寄稿。昨年12月刊行の18号の巻頭は、東大名誉教授(政治思想史)の松本三之介さんの論文だ。
 集いで紹介するのが、新憲法制定を記念して仙台の作曲家、故海鋒義美氏が作った童謡「育てる役目は私たち」(高橋恒男作詞)。「国の基の約束を 育てる役目は私たち 立派に伸ばすは私たち」という歌詞をNHK仙台少年少女合唱隊が歌う。
 憲法普及会が制定した国民歌「われらの日本」やサトウハチロー作詞の「憲法音頭」も披露し、当時の祝賀ムードを演出する。
 制定に当たっての吉田茂首相の談話や、憲法普及会が国民に配布した「新しい憲法 明るい生活」の発刊の辞を朗読。「みやぎの近現代史を考える会」会長の一戸富士雄さん(86)が、敗戦と憲法施行を迎えた高校生当時の暮らしについて語る。
 永沢さんは「吉野作造の影響を直接、間接に受けた人々が憲法の形成に関わった。現在の問題を考えるため、当時に戻って原点を確認したい」と話す。
 午後2時。資料代200円。定員30人(要申し込み)。連絡先は永沢さん022(229)0534。


関連ページ: 宮城 社会

2017年05月29日月曜日


先頭に戻る