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<春季高校野球>東陵と東北が決勝へ

仙台育英−東陵 仙台育英打線を1点に抑えて完投した東陵の佐藤瑞

 春季高校野球宮城県大会第7日は28日、石巻市民球場で準決勝2試合があり、東北と東陵が決勝に進み、東北大会への出場を決めた。東北は2年連続28度目、東陵は2年連続9度目の出場。
 東北は四回に中村の適時二塁打などで2点を先取。五回には布施の2点本塁打で追加点を挙げ、4−0で古川工を下した。東陵は二回、佐藤瑞の右前打で先制すると、六、八、九回にも加点し、5−1で仙台育英に快勝した。
 最終日の30日は、石巻市民球場で東北大会出場の最後の1枠を懸けた3位決定戦と決勝がある。決勝は昨年と同じ顔合わせ。東北大会は6月8〜12日、同球場などで行われる。

 ▽準決勝
東北 4−0 古川工
東陵 5−1 仙台育英

◎東陵 着実に加点/佐藤瑞1失点完投

 ▽準決勝

東  陵010002011=5
仙台育英000000001=1

 【評】東陵は二回2死満塁から佐藤瑞の右前打で先制。六回に2点、八回に1点を加え引き離すと、九回は渡辺の適時内野安打でダメ押しの1点を挙げた。佐藤瑞は1失点完投。仙台育英は打線がつながりを欠いて4併殺を喫した。

<主戦、内角の制球がさえる>
 東陵の主戦佐藤瑞が仙台育英相手に最少失点で完投した。「3点までは覚悟していた。思った以上に抑えられてうれしい」と笑みがはじけた。
 内角の制球がさえ渡り、強力打線を詰まらせた。守りも安定していた。七回1死満塁のピンチは、外角低めの直球で投ゴロに打ち取り併殺に仕留めた。千葉監督が「投球テンポが良く、野手の足が動きやすくなった」と言う通り、計4併殺を奪い流れを渡さなかった。
 2連覇へあと1勝。千葉監督は「優勝を意識すると硬くなる。自分たちの野球を思い切りするだけ」と意気込んでいた。

<仙台育英の主戦「焦ってしまった」>
 仙台育英の主戦長谷川が5失点と崩れた。「大事なところでミスが重なり、仕事ができなかった」と肩を落とした。
 東陵の六回の中押しは先頭打者の振り逃げが起点。決め球が暴投となって出塁を許し、2安打に内野失策が絡んで2失点。「焦ってしまった。最後まで気持ちが切れないよう精神的に鍛えたい」と唇をかんだ。
 チームは昨年の大会同様、準決勝で東陵に敗れたとあって、佐々木監督の表情も険しい。「(攻守ともに)チームの悪いところが全部出た。全然駄目だった」と手厳しかった。

◎東北 長打で快勝/古川原が14奪三振

▽準決勝

古川工000000000=0
東 北00022000×=4

 【評】東北は長打攻勢で快勝した。四回1死三塁から中村の左翼線適時二塁打などで2点を先取。五回は布施の2点本塁打でリードを広げた。古川原は14奪三振の好投で完封。古川工は変化球に苦しみ好機がつくれなかった。

<布施が大会3発目>
 東北の主砲布施が五回1死二塁、2戦連発となる2点本塁打を放って古川工を突き放した。前日と同じ右翼席への一発を「打ったのは真ん中に入るスライダー。走者がいたので何としてもかえしたかった」と振り返った。
 1回戦の気仙沼向洋戦での3点本塁打と合わせて今大会3本の大当たり。「自分でも予想していなかった」とはにかみながら、「長打は中軸の役目。もっと打っていきたい」と決勝へ向けて気合十分だ。我妻監督も「春から飛距離が伸びた。どんな投手でもコンスタントに打てる選手に成長してくれた」と絶大な信頼を寄せる。

<古川工、左腕の変化球に苦しむ>
 古川工打線が東北の左腕古川原の前に沈黙した。変化球にタイミングが合わず、低めのボール球の見極めにも苦しんで14三振。無安打だった4番相沢は「チームが打てないときこそ4番が打たないといけなかった」と悔しがった。
 各打者は2巡目以降、間橋監督の指示で打席の後方に立ち、少しでも長く球を見て捉えようとしたが、「相手の変化球の切れが上だった」(相沢)。チームには右投手が多く、左投手に不慣れだったことも響いた。3位決定戦に向けて相沢は「次は自分の打撃でチームに流れを持ってくる」と気持ちを切り替えていた。


2017年05月29日月曜日


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