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<福島産モモ>輸出増へ東南アジアに照準

タイのデパートで人気を博した福島産のモモ=昨年8月(アライド・コーポレーション提供)

 東京電力福島第1原発事故で一時落ち込んだ福島県産モモの輸出量は本年度、原発事故直前の2010年度実績を初めて突破した16年度をさらに上回る見通しになった。タイへの輸出を手掛ける商社が昨季の倍近い40トンの出荷を計画する。
 福島県のモモの収穫量は山梨に次ぐ全国2位。08年度は香港や台湾を中心に70トンを輸出したが、11年の原発事故で全て停止した。県や全農県本部はいち早く輸入規制を解除したタイをはじめ、東南アジアに販路を求めた。
 輸出量は12年度の1.1トンから回復。16年度は、10年度より1.8トン多い30.6トンを記録した。タイとマレーシア、インドネシアでは日本からの輸出量に占める都道府県別割合は福島が1位になった。
 16年度、タイに21.7トンを輸出した専門商社のアライド・コーポレーション(横浜市)は本年度、40トンの輸出を予定。県も引き続き東南アジア向けを中心に販路拡大を模索する。
 山梨や収穫量3位の長野などは香港や台湾への輸出規制を受けていない。日本全体のモモの輸出は原発事故前の500トン前後から約1300トンに増えている。
 福島県県産品振興戦略課は「ベトナムなどもターゲットに、店頭までの冷蔵流通を確立できるよう交渉や輸送試験を重ねたい」と説明する。


2017年05月29日月曜日


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