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双葉町民 思い込め「ふたば音頭」踊る

住民らとふたば音頭を踊る騎西小の児童たち=埼玉県加須市

 東京電力福島第1原発事故で避難した福島県双葉町民約450人が暮らす埼玉県加須市で、騎西小の全児童約320人が運動会のプログラムとして、町に伝わる「ふたば音頭」を踊った。在籍する双葉の子ども11人が古里の記憶に触れ、地元の児童が被災地に思いを寄せた。
 「双葉よいとこ 見に来てごらん」。校庭で27日にあった運動会。地元の騎西音頭に続いてふたば音頭が流れると、輪になった児童が手足を動かし、教員や住民と共に踊りの花を咲かせた。
 東日本大震災後、運動会で毎年実施しているプログラム。市内に避難して新日本舞踊を教える中野三夜子さん(69)らが指導に当たり、黄金の稲穂や双葉の街並み、広い太平洋といった町の魅力を取り入れた振り付けの意味も教える。
 運動会でも踊った中野さんは孫が同小6年生。「ふたば音頭を踊り続けてもらってありがたい。古里の記憶があまりない子どもが増えているが、双葉を表現した踊りを今後も伝えていきたい」と話した。
 震災直後に100人以上が学んだ双葉の児童は約10分の1の数になった。運動会では昨年まで、高学年の鼓笛隊行進で双葉南小と双葉北小の校歌を演奏したが、両小で校歌を歌った年代が卒業し、保護者の意向も聞いて今回取りやめた。
 同校はふたば音頭の披露を続ける考え。荒木直人校長は「多くが地域に住む双葉の皆さんの思いを受け止めたい。騎西の子に地域を知ってもらうことにもなる」と意義を語る。


2017年05月29日月曜日


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