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自ら備える意識大切 生徒が避難訓練企画

屋外への避難完了後、消火器の使い方を体験する生徒たち

 高校生が自ら企画、運営する避難訓練が、仙台市泉区の東北学院榴ケ岡高(生徒895人)で25日にあった。訓練は毎年1回実施しているが「生徒主導型」は初めて。避難の呼び掛けや避難経路の確認などを生徒たちが行い、災害時にどう行動すべきかを考えた。
 訓練には全校生徒が参加し、緊急地震速報のチャイムを合図に、震度6の大地震が発生したとの想定で開始。停電で校内放送が使えない事態を見込み、生徒たちが「校舎の外に避難を」と伝え合い、非常口の階段を使って避難した。
 校舎前の駐車場に集まると、クラスごとに点呼するなどして安否を確認。けが人役の生徒を介助する場面もあった。
 訓練には仙台市泉消防署松陵出張所の所員も立ち会い、消火器の使い方を指導した。地震体験車「ぐらら」への乗車やバケツリレーも予定していたが、雨のため中止となった。
 宮城県教委によると、避難訓練を高校生自身が企画するのは珍しい。「頼もしい取り組みだ。他校に広がってほしいし、今後は地域との連携にも期待したい」(スポーツ健康課)とエールを送る。
 東北学院榴ケ岡高は今回、防災教育の充実を図ろうと生徒会が中心となって企画。4月からミーティングを重ね、各教室から最も近い避難経路を調べて訓練に臨んだ。
 副会長の2年佐藤空さん(17)は「初めてにしてはスムーズに進んだ。避難を終えるまでのスピードアップが今後の課題です」と話した。
 同校生徒厚生部長の栗原正実教諭(53)は「例年の訓練に比べて真剣な様子だった。自分で考え、備える意識が高まった」と評価。「東日本大震災の風化を防ぐためにも、生徒主導の避難訓練を今後も続けたい」と語る。


2017年05月30日火曜日


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