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震災被害の海岸 砂浜再生へ知恵絞る

 東日本大震災で消失した浪板海岸(岩手県大槌町)と根浜海岸(釜石市)の砂浜の再生可能性を探る検討委員会の初会合が29日、盛岡市であった。検討委は海岸ごとに設置され、県と研究者にそれぞれの地元市町が加わる構成。両検討委は来年2月に結論を出す。
 浪板海岸は、津波と地盤沈下で砂浜約500メートルが消失した。検討委は12月までに海岸線の水深や波浪、海流の状況を調査する。震災前のデータと比較しながら海岸地形が変化したメカニズムや砂浜消失の要因を突き止める。
 再生可能と判断された場合、早ければ2018年度中に工事の詳細設計を行う。
 根浜海岸(約700メートル)は、幅20メートルあった砂浜が10メートル未満まで後退したとみられ、一部は石で覆われた。釜石市がまとめた調査報告書によると、自然回復には360年を要するという。
 検討委は、市の報告書を基に海岸線を追加測量する。着工した場合の環境影響調査も行う。6月の地元関係団体との懇談会で復元する砂浜の範囲などについて意向を確認した後、砂浜の安定が技術的に可能かどうかを判断する。
 市は「19年開催のラグビーワールド杯日本大会までに復活させ、世界の人たちに白砂青松の根浜海岸を見てもらいたい」と語った。


2017年05月30日火曜日


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