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<北ミサイル>イカ釣りの漁業者ら危機感 

 北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射を受け、山形県の漁業者の間に緊張が高まっている。29日にミサイルが落下したとみられる海域周辺には、酒田港を拠点とする中型イカ釣り船団の主要漁場が広がる。今年の漁期が迫る中、県漁協などは安全対策に万全を期すよう求めている。
 ミサイルが落下したとみられる海域周辺には、海底が急激に浅くなる「大和堆(やまとたい)」と呼ばれる場所があり、イカをはじめサバ、タチウオなどの好漁場になっている。
 日本海や北太平洋を回遊するスルメイカを追って航海する中型イカ釣り船団も例年、主な漁場としており、今年も多くの船が6月3日、酒田港から出航する予定だ。
 第58宝生丸の船長兼漁労長斎藤茂さん(59)は「スルメイカを取るには避けられない漁場。北朝鮮にミサイルを撃たせない方策を考えてほしい」と訴える。
 29日の発射による被害はなかったが、山形県沖ではこの日、底引き網船や刺し網船など多くの船が操業していたほか、加茂水産高(鶴岡市)の実習船も秋田県男鹿半島沖を航行していた。
 山形県漁協と漁業者は北朝鮮のミサイルが今年既に4発も排他的経済水域(EEZ)内に打ち込まれたことを重くみて、6月1日に県庁を訪れ、国に対して海上でも全国瞬時警報システム(Jアラート)並みの緊急通報体制の構築を働き掛けるよう求める。
 漁協幹部は「陸の場合はJアラートがあるが、海上は緊急連絡の手段が限られる。万が一の対応策と漁業者の安全対策を前に進めてほしい」と強調している。


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2017年05月30日火曜日


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