宮城のニュース

<ひとめぼれ>特A奪還へ 宮城で初研修会

食味試験を体験する研修会の参加者

 日本穀物検定協会による2016年産米の食味ランキングで宮城県産ひとめぼれの評価が初めて特AからAに下がったことを受け、県は30日、指導者向けの技術研修会を大崎市の県古川農業試験場で開いた。ブランド米を巡る市場競争が全国的に激化する中、栽培技術の徹底を通じて県産主力品種の復権を目指す。
 初の研修会には各農協の営農指導員、各農業改良普及センターの普及指導員ら約130人が参加。県の見込みを大幅に上回り、関心の高さをうかがわせた。
 古川農試の担当者が食味向上のための栽培管理について要点を説明。1平方メートル当たりの適正なもみ数の確保や、葉色の維持をポイントに挙げ、水稲の生育に合わせた肥料のやり方、水管理の重要性を強調した。
 参加者は食味試験も体験した。ひとめぼれ、ササニシキ、げんきまるの3種を食べ比べ、香りや粘り、つや、味などの違いを確認。生産現場の現状や課題などを洗い出し、情報を共有するグループ討議もあった。
 各グループからは「経営規模が大きくなり、適期作業が難しくなっている」「追肥をすればいいのは分かっていても、手間やコストの関係でやる農家は少ない」「畜産農家が減り、堆肥が不足している」など課題を指摘する意見が出た。
 県農産園芸環境課の広上佳作課長は「売れる県産米作りに特A奪還は欠かせない。全体で危機感を持ち、基本技術に立ち戻って現場での指導を徹底してほしい」と話した。
 県は7月に県産米ブランド化戦略をまとめる。ひとめぼれは、18年の市場投入を予定する新品種「だて正夢」、ササニシキとともに県産米の柱に据えており、特A復帰を17年産の重要課題の一つに挙げている。


関連ページ: 宮城 経済

2017年05月31日水曜日


先頭に戻る