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<西原新聞>50号で大団円 「切りよく」

完成した西原新聞の50号を封入しながら、談笑するメンバー

 東日本大震災で被災した仙台市宮城野区蒲生の西原地区に住んでいた主婦らが、地域の話題をまとめたミニコミ誌「西原(にしっぱら)新聞」の50号を発行した。昨年2月の49号でいったん終えたが、「切りよくしたい」とメンバーが再結集。他地域に移住したかつての住民らに、完成した「最終号」を改めて発送した。

 宮城野区の上岡田集会所で21日にあった作業には、メンバーの主婦ら9人が集まった。発行の苦労などを和やかに振り返りながら、A3判2ページの新聞を一つ一つ封筒に詰めた。
 50号には、地区の復旧業務に関わった市職員のコメントを集めて掲載。編集長の下山栄子さん(73)は「退職した後も地区を気にしてくれる人が多い。思いがみんなに伝わってほしい」と願いを託した。
 西原新聞は2011年11月からほぼ毎月、メンバーが仮設住宅の芋煮会や旧中野小(16年3月閉校)の学校行事などを取材し、発行してきた。
 毎回約150部を印刷。北海道や広島県など遠くに移り住んだ住民や、支援活動で縁が生まれたボランティアらに届けてきた。町内会解散に伴い、16年2月発行の49号で幕を閉じた。
 「50号まで出したいね」。メンバーには、そんな思いが以前からあった。震災から丸6年、犠牲者の七回忌に当たる今年3月の慰霊祭や住民の今の思いを多くの人々に伝えたいと話し合い、3月から取材を再開、編集会議を重ねた。
 「新聞作りの作業を通して、みんなとの茶飲み話が楽しかった」と感慨深げな下山さん。「寂しくなったらまた出すかもね」とメンバーから声が上がると、笑顔をのぞかせた。


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2017年05月31日水曜日


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