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<ブラインドサッカー>国際大会 初Vに貢献

国際大会の優勝メダルを手に笑顔を見せる鈴木里佳さん=28日、仙台市宮城野区幸町の宮城県障害者福祉センターグラウンド
「コルジャ仙台」所属の男子選手と一緒に練習してディフェンダーとしての実力を磨く鈴木さん(中央)

 仙台市を拠点に活動しているブラインドサッカーのクラブチーム「コルジャ仙台」の鈴木里佳さん(27)=宮城県登米市=が、日本代表に選ばれて活躍している。オーストリアで今月開かれた初の国際大会にも出場し、世界の強豪チームを破って優勝を果たした。
 鈴木さんは目に入る光の調節ができない先天性の無虹彩症(むこうさいしょう)で、視力は極度に低い。筑波技術大(茨城県つくば市)の学生時代にブラインドサッカーと出合い、同大チームのマネジャーを務めた。
 卒業後、2012年に設立された東北唯一のクラブチーム「コルジャ仙台」に加わった。コルジャはポルトガル語で「フクロウ」の意味。
 当初は試合中、自チームの選手にボールの位置や相手選手の情報を伝える「ガイド」だったが、体力を評価されて選手に転向した。
 今年1月の女子日本代表選考の際は「競技経験がまだ浅く、不安しかなかった」と言う鈴木さんだが、各国がトーナメントで戦った国際大会で、4試合全てに出場。無失点で優勝した日本チームの守備の要として活躍した。
 体が大きい海外の選手に対しても、恐れずに自分の体を密着させていく「勇気の1歩」を合言葉にチームメートと頑張ったという。
 「国際大会に出場してから、いろいろなことを前向きに考えられるようになった」と成長を実感している鈴木さん。ブラインドサッカーの普及も願い、働きながら練習に励んでいる。(写真部・高橋諒)

[ブラインドサッカー]視覚障害者による5人制のサッカー。フィールドプレーヤー4人はアイマスクを着用、ゴールキーパーは弱視の人か健常者が務める。


2017年05月31日水曜日


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