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<高校総体>仙台城南 世界の力貪欲に吸収

淡路コーチ(左端)の指導を受けながら、剣を構えたまま耐える練習に取り組む仙台城南の選手ら

 第66回県高校総合体育大会は3〜5日を主会期とし、県内各地で各競技の熱戦が繰り広げられる。優勝校などは宮城、山形、福島の3県で開催される全国高校総体(南東北インターハイ、7月28日〜8月20日)に地元代表として出場する。強豪に挑む話題の3チームを紹介する。

◎挑む/宮城県高校総体話題校紹介(下)フェンシング男子

 優勝6度を誇る古豪も前回は初戦敗退を喫するなど近年は低迷が続く。昨年4月に就任したOBでロンドン五輪男子フルーレ団体銀メダリストの淡路卓コーチ(27)の下、選手7人は世界レベルの力を吸収して9年ぶりの頂点を目指す。
 「我慢だ、頑張れ」。淡路コーチの声が飛ぶ中、選手たちは剣を構えた姿勢で盛んに足を動かして全長14メートルのピストを往復する。この動きを1回30秒間で18回繰り返すのが「息上げ」。これに加え、1日約4時間の練習ではサーキットトレーニングや剣を構えたまま一定時間耐えるなど、体力づくりのメニューが並ぶ。
 目指すのは機動力とスタミナの向上だ。試合形式の練習では淡路コーチと剣を交える。世界の第一線を知る淡路コーチの「相手より動き続ける力があれば強い相手にも負けない」との狙いは選手たちにも浸透。尾崎喬文主将(3年)は「練習はかなりきついが、おかげで以前よりフットワークが軽くなった」と話す。
 戦力も整ってきた。淡路コーチの指導を求め、小学時代から競技に取り組む1年生2人が加入。このうち、藤沢将匡(しょうま)は気仙沼市松岩中3年だった昨年の全国中学大会5位の実力者。「淡路コーチの動きの正確さと速さは学ぶところが多い。練習を重ねて成長した姿を披露したい」と意気込む。
 改革の成果は着実に表れている。4月の気仙沼フェンシング選手権では県高校総体3連覇中の強豪、気仙沼を決勝で破って優勝を果たした。尾崎主将は「やってきたことが形になって自信がついた」と胸を張る。
 確かな手応えを胸に挑む県高校総体の舞台。7人は気仙沼に再び勝って久々の全国切符をつかむ覚悟だ。淡路コーチも「土台ができてきた。本番がすごく楽しみ」と自信を持って送り出す。


2017年05月31日水曜日


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