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基地の町で愛され20年 アメリカンバー閉店

なじみのお客さんと談笑するジョンさん

 青森県三沢市内のアメリカンバーのシンボル的存在「My Place(マイ プレイス)」が27日、閉店した。1998年の開店以来、日米両国の市民や軍関係者に愛されてきた。経営者の米国人ジョン・チェンバレンさん(52)は「何とか持ちこたえてきたけど、限界ね」と寂しそうに語った。
 閉店前日の26日夜、店内は常連客であふれ返った。ジョンさんは客と談笑したり、ハグしたりして別れを惜しんだ。市内に二十数軒あるアメリカンバーを案内する「Misawa Night Hoppers(ミサワ ナイト ホッパーズ)」の木滝奈央さん(35)=三沢市在住=は「アメリカンバーの象徴。この店がなくなることは想像できない」と話した。
 ジョンさんは91年に米軍三沢基地に配属された。退役後、土木関係の仕事などを経て開店。店名は「私の居場所」を意味する。2012年に同基地の正面ゲート近くの現在地に移り、営業してきた。
 ジョンさんの人柄もあり、10〜70代の幅広い年代の男女が来店。ピーク時の10年前は、週末になると定員70人の店が満杯になった。
 5年前に沖縄県で発生した米兵による集団強姦致傷事件で風向きが変わる。在日米軍全体に夜間外出禁止令が発令。後に外出制限に緩和されたが客足は半減、売り上げも40%減った。平日の営業は午前3時半までから午前0時までに繰り上げた。
 「『モンゲン(門限)』以降、米兵が店に来なくなって、空席が目立つようになってきた」とジョンさんは残念そうに語った。
 今後は、同市内で2年前から副業で始めた大工の仕事に専念するという。


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2017年05月31日水曜日


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