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<原発事故>甲状腺検査の機器そろえ診療所開設

クリニックの内覧会で甲状腺の超音波検査について説明する藤田院長=いわき市小名浜

 認定NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね(福島県いわき市)が6月1日、いわき市小名浜に診療所「たらちねクリニック」を開設する。甲状腺検査用の機器などをそろえ、東京電力福島第1原発事故の健康への影響を心配する市民や子どもらの診療に力を入れ、不安解消につなげる。
 NPO法人が設ける診療所は全国でも珍しい。
 原発事故後、福島県内の病院に勤務した藤田操さん(55)が院長として常勤。非常勤医2人、協力医数人と内科、小児科を運営し、一般診療にも対応する。
 広さは約56平方メートル。甲状腺の超音波検査やホルモン測定ができる機器を備える。隣のたらちねが導入した内部被ばく検査用のホールボディーカウンターを活用するほか、尿中のセシウム測定もする。
 藤田院長は「健康不安の解消には一人一人じっくり診察することが必要。詳細検査に進むのは多くなく、安心して帰ってもらえる」と話す。原発関連作業の従事者の受診も想定する。
 たらちねは2011年11月、市内の母親らが食品の放射能を測定しようと開所。13年3月から県内で甲状腺検診に取り組んできた。多様な相談に対応できる診療所を求める声が上がっていた。
 診療は月曜−金曜。連絡先はたらちねクリニック0246(38)8031。


2017年05月31日水曜日


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