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<難病幼児殺害未遂>母親に執行猶予判決

 難病を患い入院中だった三男(1)を殺害しようとしたとして、殺人未遂罪に問われた母親の被告(42)=宮城県富谷市=の裁判員裁判で、仙台地裁は31日、懲役3年、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役5年)の判決を言い渡した。
 小池健治裁判長は「殺害すれば、難病の苦しみから楽にしてやれるという誤った考えにとらわれていた」と指摘。「限られた命を懸命に生きる三男の人格を無視し、抵抗できない1歳児の口と鼻を心肺停止になるまでふさいだ危険な犯行」と述べた。
 一方、母親が10年前に同じ遺伝性の難病で当時4歳の次男を亡くした経緯に触れ、「過酷な経験をし、三男も病を発症したことで犯行時は相当追い詰められていた」と情状を酌んだ。
 弁護側は責任能力を争ったが、判決は「うつ病による著しい影響があったとは認められない」と退けた。
 判決によると、母親は2016年11月17日朝、仙台市青葉区の宮城県立こども病院で、三男の口と鼻を両手でふさいで殺害しようとした。三男は一時心肺停止状態となったが、一命を取り留めた。三男は体調を崩して事件の2日前に入院し、母親が付き添っていた。
 三男の難病は遺伝子の異常によって体内で作られる酵素が不足し、発症する。3〜4歳で死亡する例が多く、根本的な治療法はない。国内では8万〜10万人に1人が罹患(りかん)するとされる。


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2017年06月01日木曜日


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