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伊達家の田手岡館跡 山林を無届け伐採

伐採された田手岡館跡の山林=宮城県大和町宮床

 宮城県大和町宮床にある宮床伊達家の本拠地田手岡館(たでおかたて)跡(通称・御殿(ごてん)山)の町有山林の一部約0.6ヘクタールが、町に申請がないまま伐採されたことが31日、分かった。無届け伐採は森林法に抵触する。町は管理を担う地元団体関係者から事情聴取するとともに、史跡遺構のため文化財保護上の観点から県と対応を協議している。
 町によると、田手岡館は1660(万治3)年、仙台藩2代藩主伊達忠宗の八男宗房が宮床伊達家を興したことを機に、丘陵を活用して築かれた。跡地約2ヘクタールは宮床伊達家が相続してきたが、地元住民の整備化の要望を受け、同家は2015年11月に町に寄付した。
 寄付を受けて、地元住民らでつくる「七ツ森観光協会」と「宮床振興開発協議会」は16年5月、一帯の整備事業として「宮床生産森林組合」に依頼する形で町に下草刈りを申請、町は許可した。
 ところが17年3月までに森林組合は協会などの依頼作業として下草刈りと併せ、山林を伐採。伐採した雑木は売却したという。
 地元側は「町に事業内容を伝え、相談もしていた」と主張しているが、町財政課は「伐採の正式な手続きはなかった」としている。
 浅野元・町長は5月30日にあった町議会全員協議会で「関係者からさらに事情を聴き、今後どういった措置が必要なのか検討していきたい」と説明した。
 ある町議は「誰がいつ指示した伐採なのか不明だ。このままでは町の財産を地元が好き勝手やっていいことになる」と憤っている。


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2017年06月01日木曜日


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