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<弘前城>100年前の地鎮祭跡か 容器など発見

見つかった(左から)とっくり(上下2本)、ふた付きつぼ、しゃく、おちょこ
見つかったふた付きつぼなどを調べる調査員ら

 石垣の解体修理工事が進む青森県弘前市の弘前城本丸の天守台の盛り土層から5月下旬、特殊な小さな空間と銅製の容器などが見つかった。1915(大正4)年の石垣修理時に執り行われた地鎮祭の遺構、祭具とみられる。城で近代の地鎮遺構が見つかるのは、全国で初めて。
 発掘調査中の市職員が5月20日に銅製容器などを発見した。コンクリートで囲まれた約30センチ四方の空間に、棒状の法具や銅製のふた付きつぼが置かれており、つぼの中にとっくりやおちょこが入っていた。
 31日に調査した弘前大の関根達人教授(考古学)によると、とっくりの文様は1886年以降に普及した技法で描かれていた。法具やとっくりが見つかったことなどから、大規模な石垣修理が行われた前回1915年の地鎮祭の遺構とみられる。近代的に構成された密教の様式だという。
 関根教授は「近代の地鎮祭に仏教が関わっていたことが分かった。資料としての価値は高い」と話した。
 見つかったつぼなどは今後、同大が材質などを分析し、保存する。


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2017年06月01日木曜日


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