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<クロマグロ規制>新漁法 産学で開発

小型クロマグロの漁獲を抑制する実証実験に取り組む後藤准教授

 太平洋クロマグロの資源保護を目的に小型魚(30キロ未満)の漁獲規制が厳しくなる中、混獲が避けられない定置網漁にとっては、新漁獲法の確立や漁網の改良が喫緊の課題だ。岩手県では、産学一体の取り組みが始まっている。
 岩手大は本年度、県水産技術センター、東京海洋大、定置網漁業者の泉沢水産(釜石市)、漁網会社などと共同で実証実験を始めた。
 定置網を引き揚げて魚が海面に集まる前段階で、マグロと他の魚種が分離するタイミングを計り、マグロだけを逃がす漁法を探る。編み目の大きい仕切り網で魚種を分類する技術も検討する。
 東京海洋大などが青森県深浦町沖で実施した調査では、定置網の中でマグロとブリの遊泳層が上下に分かれることが確認できた。逃避口を設けて逃がせば、タモで仕分けするより生残率が格段に高くなることも判明した。
 実証実験はこうした調査に基づき、岩手の主力魚種である秋サケ、サバ、ブリだけを定置網に残す簡易な手法を確立したい考え。
 岩手大農学部の後藤友明准教授(漁業資源)は「漁獲をコントロールできれば、ほかの漁法にはない定置網漁の強みになる。全国が同様の課題を抱えており、地域特性に応じた技術開発につなげたい」と話す。


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2017年06月01日木曜日


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