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<仙六野球>総評/福祉大選手層に厚み

 仙台六大学野球春季リーグは福祉大が2季ぶり68度目の優勝を飾って5月30日、閉幕した。10勝2敗と東北工大と仙台大に黒星を喫したが、層の厚い投打が勝負どころで力強さを発揮して王座奪還を果たした。
 チーム打率は2割8分2厘、打点が55でともにリーグトップ。本塁打は中野の1本にとどまったが、単打でつないで得点を重ねた。主砲楠本がシャープな打撃で首位打者(4割1分5厘)を獲得し、長打力のある寺田がリーグ最多の11打点をマーク。キーマンが力を発揮した。
 投手陣は下級生の活躍が目立った。1年生の左腕山野は4勝を挙げ、防御率もリーグ首位の0.29。2年生の津森は4勝。右横手からの切れのある変化球で先発、抑えとフル回転した。
 2季連続の優勝を逃した2位の仙台大は打撃が不調。チーム打率は2割5分6厘と昨秋(2割8分9厘)を下回った。福祉大には初戦こそ大勝したが、優勝に王手をかけた2回戦は零封され、3回戦も4安打2得点に抑えられた。リーグ最多の5勝を挙げた主戦岩佐、最速155キロの速球派の馬場ら投手陣が安定していただけに悔やまれる。
 2季連続3位の東北学院大は投打とも選手層の薄さが響いた。鈴木遼は51回登板して63奪三振。防御率1.24はリーグ4位と力投したが、主戦長鈴との二枚看板だけでリーグ戦を戦い抜くのは難しかった。打線もふるわず、チーム打率2割1分8厘と投手陣を援護できなかった。
 下位3チームは明暗が分かれた。
 工大は2季ぶりに4位浮上。6勝6敗と勝率を5割に乗せた。特に投手陣が著しく成長。2年生の主戦佐藤洸がリーグ5位の防御率1.31と好投、同学年の庄司も9季ぶりに福祉大を破る原動力となった。
 3季連続5位の東北大はチーム防御率5.00と投手陣が崩れた。最下位に甘んじた宮教大は打率が1割5分5厘と迫力に欠いた。
 選手たちが今季も全力プレーを披露した一方、審判員の曖昧な判定が残念だった。監督がベンチを飛び出して抗議する場面が見られただけでなく、激高して審判へ暴力行為を働き、退場処分となるリーグ初の事態に至った。審判員には際どいプレーに対し誰もが納得できる判定と、抗議へのより適切な対応が求められる。(伊藤卓哉)


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2017年06月01日木曜日


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