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学びや跡 トマト育む 雇用とにぎわい創出へ

ハウストマトの養液栽培について説明する樋口代表

 山形県酒田市の農事組合法人「ファーム北平田」が、市内の小学校跡地に園芸用ハウスを整備し、トマトの養液栽培を始めた。学校跡地でハウス園芸に取り組む事例は、全国的にも珍しいという。年間約15トンの出荷を目指すほか、地元住民が隣接地でトマトを活用した催しを企画するなど、地域活性化の拠点としても期待が高まる。
 旧北平田小の跡地1万2700平方メートルのうち約6800平方メートルに、4月に幅18メートル、奥行き45メートルの大型鉄骨ハウス4棟を整備した。最新の栽培方法で、ミニトマト「アンジェレ」と中玉の「フルティカ」を栽培する。総事業費は約1億円。国、山形県、酒田市の補助金を活用した。
 2品種とも農協に全量出荷する。アンジェレは既にハウス3棟で定植し、6月下旬にも初出荷する。フルティカは9月に栽培を始める。2品種とも高い収益性が期待でき、若者や女性の雇用拡大を進めていく。
 現地で5月26日にあった施設内覧会で、ファーム北平田の樋口準二代表は「事業拡大で雇用を生み、地域のにぎわい創出に努めていく」と話した。
 旧北平田小は児童数の減少による3校統合に伴って2013年3月に閉校し、跡地利用が課題となっていた。学校跡地の未利用部分では、グラウンドゴルフ大会を催したり「トマト祭り」と題したイベントを開いたりする計画がある。
 文部科学省によると、社会教育・文化施設などとして廃校跡地を活用する例は多いが、農業関連の利用は一部にとどまっているという。


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2017年06月01日木曜日


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