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<汚染廃棄物>栗原市、処理方法冬前決定へ

 東京電力福島第1原発事故の放射性物質に汚染された国の基準(1キログラム当たり8000ベクレル)以下の廃棄物の処理を巡り、栗原市は1日、市が進めてきた堆肥化の特性を検証する2度目の実験を6月中旬に始めると発表した。焼却やすき込みなど他の手法との比較調査も並行して進め、冬前にも処理方法を最終決定する方針を示した。
 実験は同市栗駒の休耕田約1200平方メートルで実施。1キログラム当たり3000ベクレル前後の汚染牧草に微生物や牛ふんなどを混ぜて製造した300ベクレル以下の堆肥を使い、牧草を育てる。収穫後、育てた牧草に放射性物質がどの程度移ったかを調べる。
 同様の実験は昨年7〜10月、市内のビニールハウスでも実施。根菜や果菜など全5分類で放射性物質が不検出(1キログラム当たり10ベクレル未満)だった。市は今回の実験で、露地栽培でも数値に変化がないか確認する予定。
 市は、国の分析結果や各種文献を参考に、焼却やすき込みなど他の手法を比較する調査も併せて実施。9月上旬をめどにそれぞれのメリットとデメリットを整理し、報告書にまとめる。
 千葉健司市長は「(処理手法は)一つでないかもしれない。安全性と処理スピードを見た上で総合的に判断する」とし「雪が降る前に市としての方向性を決めたい」と述べた。


2017年06月02日金曜日


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