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<杜の都のチャレン人>健康食身近な存在に

健康食としてのグラノーラの将来を見据える長谷川さん=仙台市青葉区

◎グラノーラの魅力を伝える/長谷川一博さん(38)

 人呼んで「グラノーラの伝道師」。2015年秋、仙台市青葉区北根に東北初となるグラノーラ専門店「ロンドファクトリー」を開業し、日本でなじみの薄い健康食の魅力を伝えている。
 グラノーラの主原料はオーツ麦。「食物繊維を効果的に摂取できるので腸内環境が整い、満腹感で食事制限がたやすくなります」と特色を語る。このオーツ麦に味を付けたものがグラノーラ。シリアルの一種だ。
 グラノーラと出合ったのは11年暮れ。10年強の会社勤めに区切りを付け、米国ニューヨークに滞在していた。食生活に気遣い、ジムに通う風潮に驚いた。「仕事優先で三食を手抜きし、健康がおろそかだったと反省しました」
 環境が変わると便秘気味になる悩みがあった。現地の友人に紹介されたのが欧米で普及するグラノーラ。「効果抜群で帰国後も愛用したくなり、作り方を教わりました」
 疑問も感じた。グラノーラに油と白砂糖が使われていた。健康食らしくありたいと、2年かけてノンオイル製法を開発。油に味が左右されなくなり、味付けに可能性が広がった。白砂糖の代わりには甜菜(てんさい)糖を選んだ。
 満を持して始めた店で、アップルやアールグレイ、仙台味噌(みそ)、ずんだなどオリジナル約20種類を作って提供する。真空包装の持ち帰り用もあり、5食分(150グラム)で800円前後だ。
 おいしい食べ方を次々提案している。イートインメニューに最近、グラノーラのリゾットやトーストを加えた。「味の変化を楽しみ、身近な習慣にしてほしいのです」
 道なき道を進んだ。それだけに今年2月、仙台市内であった起業家コンテストでの奨励賞は糧になった。食用オーツ麦は国産がほとんどなく米国産を使うが、自家栽培も構想する。「東日本大震災の被災地で取り組みたいですね」(志)

<はせがわ・かずひろ>78年新庄市生まれ。青森大経営学部卒。会社員を経て、15年グラノーラ専門店を開業。17年2月起業家コンテスト「センダイ・フォー・スタートアップス!ビジネスグランプリ」奨励賞。仙台市青葉区在住。


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2017年06月03日土曜日


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