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復興支援で熊本産かんきつ類販売 道の駅平泉

4月末の道の駅オープン記念で配られた熊本のバンカン。好評を博して本格販売が始まった

 熊本地震の復興を応援しようと、岩手県平泉町の道の駅平泉で熊本県産かんきつ類を販売している。東日本大震災と熊本地震を経験して築いた支援の絆を経済交流に結び付けた。誕生間もない道の駅の目玉商品の一つになりつつあり、絆がさらに強まりそうだ。
 産直コーナーの一角を熊本県天草地方のかんきつ類が占める。目を引くのが国内のかんきつ類の希少品種とされるバンカン。1個198円(税抜き)で、グレープフルーツに似た見た目と爽やかな甘さを持つ。
 道の駅平泉を運営する「浄土の郷(さと)平泉」は開業日の4月27日、買い物客らに記念品としてバンカンを配った。5月初旬に本格販売に踏み切り、好評のため仕入れを繰り返している。
 取引のきっかけは昨年7月、平泉町内で開かれた平泉世界遺産祭。同4月の地震後に落ち込んだ熊本の観光客回復に向けて、平泉町の提案を受けた天草市の商工関係者が地元の特産品ブースを出展した。関係者は「来年オープンの道の駅でもぜひ」と希望した。
 両市町の橋渡し役は、震災後に天草市から平泉町に進出した鋼材卸販売ババ商店だ。馬場昭治社長は「取引の拡大が互いの復興につながる。関係をもっと強くしたい」と話す。
 開業したての道の駅平泉としても、商品の質、量、産地を十分にそろえることが大きな課題で、千葉邦彦社長はバンカンに加え「良いものをどんどん取り入れたい」と意欲を見せる。開業後に集めた募金を近く、熊本に義援金として送る。


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2017年06月03日土曜日


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