広域のニュース

東証2万円台回復 東北、期待と静観

証券会社の電光掲示板で日経平均株価2万円超えが伝えられた=2日午前、仙台市中心部

 日経平均株価が1年半ぶりに2万円の大台を超えた2日、東北の個人投資家や市場関係者は日本経済の本格回復の弾みになると期待感を高め、専門家も回復傾向が続くとの見通しを示した。ただ、不安定な世界情勢や東北では改善の実感が乏しいことから、慎重な見方をする人も少なくない。
 仙台市中心部の証券会社前では個人投資家が足を止め、電光掲示板に並ぶ上場企業の株価を見詰めた。
 泉区の男性(73)は「保有している銘柄の値動きを確かめに来た。さらに上昇し、景気も良くなるのではないか」と喜んだ。
 4月に営業を始めた七十七証券(仙台市)によると、2日は当面の利益を確定しようとする個人投資家からの売り注文が目立った。
 青木一洋営業部長は「肌感覚とは異なるが、景況感が改善している表れだろう。2万円超は消費者心理に大きな影響を与え、個人消費への刺激となるかもしれない」と指摘した。
 一方、青葉区の主婦(77)は「すぐに2万円を割るか、良くても横ばいか。景気回復の実感はない」と断言。同区の男性会社員(63)も、ギリシャ債務など欧州情勢を懸念し「もう一波乱ある。上がり続けることはない」と語った。
 住友商事グローバルリサーチ(東京)の本間隆行経済部長チーフエコノミストは「ドル高円安を好感して資金が株に流入した。自動車産業を中心に、海外展開する業種が全体を引っ張った」と分析する。
 今後の見通しについては「米トランプ大統領の政策や北朝鮮情勢などで大きな変化がなければ、年内は株価の回復基調が続く。安定すれば、2万2000〜3000円を目指す展開になるだろう」と予測した。
 東北でも、東北経済連合会のアンケートで2016年度下期の景況感が6期ぶりにプラスに転じるなど明るい兆しはある。東経連の斎藤幹治常務理事事務局長は「東北経済を下支えしてきた復興需要が今後減少する。競争力を高め、持続的で自律的な構造にすることが重要だ」と述べた。


関連ページ: 広域 経済

2017年06月03日土曜日


先頭に戻る