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<衆院区割り改定>保守の地盤動向左右も

国政報告会で握手を交わす伊藤氏(右)と勝沼氏=大和町のまほろばホール

◎大郷、松島両町4→5区へ/4区議員 票田失い無念/5区議員 売り込み躍起

 衆院選の「1票の格差」を是正する区割り改定で、線引きが変わる宮城4、5区の攻防が今後の焦点になりそうだ。自民党支持層の厚い大郷、松島両町が4区から5区に移り、各陣営は戦略の再構築を急ぐ。4区の自民現職は危機感を強め、5区の民進現職と小選挙区で敗れて比例復活した自民現職は、両町での売り込みに動きだしている。(泉支局・北條哲広、報道部・吉江圭介)

 「私の心臓を取られる思いだ」。5月28日、大和町のまほろばホールであった自民党4区支部総会。4区選出の伊藤信太郎衆院議員は5区に組み込まれる大郷、松島両町を挙げ、複雑な胸中を明かした。
 当選5回の伊藤氏が唯一苦杯をなめた2009年。全体で旧民主党候補に3万票近い大差をつけられたが、松島は得票数で上回り、大郷も拮抗(きっこう)。「苦しい時期を支えてくれた」(伊藤氏)と感謝する。
 固い地盤の一部を失う伊藤氏に対し、5区を地盤とする勝沼栄明衆院議員(比例東北)は浮上への足掛かりにしようと狙う。支部総会に続いて開かれた伊藤氏の国政報告会に出席し、「地域のため、真摯(しんし)に謙虚に国政にまい進する」と演説し、存在をアピールした。
 勝沼氏は5月下旬、8月の大郷町長選で3選を目指す現職赤間正幸氏(67)の事務所開きにも駆け付けた。地元県議らの支援を受けながら、新たな有権者へのアピールに余念がない。
 一方、7回連続で5区の議席を守ってきた民進党の安住淳衆院議員にとって、保守地盤の編入は不安要因とされる。支持獲得に向け、動き出しは早かった。
 4月の区割り勧告直後、自民党籍を持つ赤間氏に早速、あいさつの電話を入れた。「親しげに町の話題を持ち出してきた。さすがだね」と赤間氏をうならせ、選挙事務所には安住氏から届いた激励文も並ぶ。
 議員が交錯し、さまざまな思惑を受け止める形になった赤間氏だが、そもそも区割り改定には批判的な立場だ。「単なる数合わせ。1票の格差は是正されるかもしれないが、投票率が低下したら元も子もない」と不満を募らせている。


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2017年06月04日日曜日


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