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<宮古市長選>次期衆院選にらみ 前哨戦熱く

 任期満了に伴う岩手県宮古市長選(25日投開票)は、18日の告示まで2週間。3選を目指す現職の山本正徳氏(61)に、新人で前市議の内舘勝則氏(61)が挑む構図がほぼ固まった。ともに無所属で「市民党」を掲げる両氏だが、政党ががっちり陣営の脇を固める市長選は事実上、次期衆院選をにらんだ前哨戦の様相だ。

<裾野を広げる>
 市内の公民館で5月27日にあった内舘氏の住民懇談会。「内舘さんこそ市長にふさわしい」と民進党元衆院議員の畑浩治氏(53)が応援弁士を買って出た。
 次期衆院選で畑氏は、宮古を含む岩手2区に野党統一候補として立候補する。内舘氏も民進、共産、自由、社民の野党4党から推薦を受け、畑氏と二人三脚でミニ集会を重ねてきた。
 内舘氏は「野党の力で支持者の裾野を広げることができる」と知名度不足を政党の組織力で補いたい考えだ。政策ビラには、岩手における「野党共闘の象徴」達増拓也知事とのツーショット写真が載る。
 野党4党は、小沢一郎自由党代表を中心に岩手で2015年知事選、16年参院選と共闘の実績を積み重ねてきた。全国に先駆けて畑氏擁立を決めた岩手2区は、共闘路線の成否を占う試金石になる。
 「これを契機に野党の関係を維持、発展させる」と息巻く社民市議。見据えるのは、目の前の市長選以上に衆院選の戦いだ。

<土俵に乗らぬ>
 与野党対決をにじませる内舘氏陣営。迎え撃つ山本氏の後援会幹部は「単なる数合わせの野合に惑わされてはならない」と市政のかじ取り役を決める選挙に政党の思惑が入り込む事態を困惑気味に見守る。
 「震災から6年間、無我夢中で取り組んできた。復興はまだ道半ば。やるべきことはたくさんある。今が正念場。ここで(市長を)代わるわけにはいかない」
 5月25日の市政報告会で山本氏は、2期8年の実績を訴えた。過去2回の市長選同様、政党に推薦要請はしないという。
 自民党も表向き「組織としては関わらない」(県連幹部)。自民党宮古市支部長の城内愛彦県議は「衆院選での共闘のリハーサルをしているようなもの」と野党側の動きに冷ややかな視線を送る。
 だが、野党の攻勢を傍観していては次期衆院選に影響必至。城内氏は「相手と同じ土俵に乗る必要はない」とけん制しつつ、「こちらは現職の力がまだまだ必要だと訴えるだけ」と山本氏を全面支援する。
 実際、岩手2区選出の鈴木俊一衆院議員、県議、市議それぞれの後援会組織が既にフル回転している。告示直前に開く山本氏の総決起集会には、国会最終盤の多忙を押して鈴木氏も駆け付ける見通しだ。


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2017年06月04日日曜日


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