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<宮城農高>ナデシコで復興桜を元気に

植栽会に用いるハマナデシコの苗に水をやる生徒

 東日本大震災で被災した宮城県岩沼市玉浦地区の「千年希望の丘」を桜の名所にしようと、2年前に桜を植えて育ててきた名取市の宮城農高が10日、カワラナデシコなどを桜の周りに配置する植栽会を開く。丘周辺は津波の悪影響で地力が低下しており、植栽によって桜の落ち葉の飛散を防いで腐葉土にし、成長を促す狙いがある。
 植えるのは多年草のカワラナデシコとハマナデシコの苗計4350本。いずれも耐塩性があり、丈50センチほどに育つ。2015年3月に植えた桜145本の回りに30本ずつ直径180センチの円形に配置し、桜が葉を落としても海風で飛び散らないようにする。
 玉浦地区は津波被害によって土壌の性質が低下し、乾燥しやすい砂地状になった場所もある。桜の根元に落ち葉がたまるようにすることで土壌を富栄養化し、桜の成長を助ける考えだ。
 カワラナデシコは13年、同校科学部の生徒が植栽会場近くに自生しているのを発見。14年以降に種を採って培養し、校内で育ててきた。科学部はこれまでの栽培経験から落ち葉と虫が土を肥やすことを突き止め、カワラナデシコを使った独自の土壌改良法を思いついた。
 科学部の3年金子翔太郎さん(18)は「復興を象徴する桜の生育環境を植栽によって良くしたい。いつか被災した方と満開の桜の下を歩き、被災地に笑顔を取り戻せれば」と話す。
 植栽会は10日午前10時、岩沼市押分須加原の千年希望の丘二野倉公園。同校は参加者を募っている。連絡先は同校ファクス022(384)2512。


2017年06月05日月曜日


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